株式会社広岡組は、岩手県が推進する「岩手県県有林J-クレジット」の購入を通じて、環境保全活動に貢献し、この度、令和7年7月28日に岩手県からカーボン・オフセット証明書が発行されました。
J-クレジット制度とは?
J-クレジット制度は、経済産業省、環境省、農林水産省が運営する国の制度です。この制度は、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2排出削減量、または適切な森林管理によるCO2吸収量を「クレジット」として国が認証するものです。
制度の仕組み
この制度は、大きく分けて「クレジットを創出する側」と「クレジットを購入する側」から成り立っています。
- 創出者(売り手): 省エネ設備の導入や森林管理などにより、温室効果ガスを削減・吸収した事業者がクレジットを創出します。中小企業や地方自治体など、幅広い主体が参加できます。
- 購入者(買い手): 創出されたクレジットを企業や個人が購入することで、自らの事業活動で排出されるCO2をオフセット(相殺)することができます。
J-クレジット活用のメリット
- 環境貢献: クレジットの購入により、間接的に温室効果ガス削減・吸収活動を支援し、地球温暖化対策に貢献できます。
- カーボン・オフセットの実現: 自社の事業活動で削減が難しい温室効果ガス排出量を、クレジットの購入によって相殺(オフセット)することができます。これにより、脱炭素経営を推進できます。
- 新たなビジネス機会の創出: クレジットの購入を通じて、クレジットを創出している地方自治体や他企業とのネットワークを構築し、新たなビジネスモデルや機会につなげることができます。
- 社会貢献・SDGsへの貢献: クレジット購入費用は、森林整備や再生可能エネルギー設備の導入など、温室効果ガス削減・吸収の取り組みに活用されます。これにより、間接的に社会貢献やSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献できます。
■ 販売先情報(令和7年8月31日現在):「岩手県県有林 J-クレジット」販売先情報(令和6年度から令和7年度)
広岡組の取り組み
広岡組が購入した「岩手県県有林J-クレジット」は、岩手県が所有する森林で行われた間伐など、適切な森林管理によって創出されたものです。森林は成長過程でCO2を吸収し地球温暖化対策に大きく貢献します。岩手県ではこの吸収量をJ-クレジットとして販売し、得られた収益を再び森林整備に充てることで、健全な森林の維持・育成と地域経済の活性化を図っています。
広岡組がこのクレジットを購入し、カーボン・オフセット証明書を受領したことは、事業活動を通じて岩手県の豊かな自然を守り、持続可能な地域社会づくりに貢献するという強い意志の表れです。今後も、このような環境保全への取り組みに積極的に参加していき、社会全体で脱炭素化が進むことを期待します。