広岡組は、この度、フィンランド Dipperfox社製の革新的な切り株破砕機「Dipperfox Stump Crusher 600(ディッパーフォックス・スタンプクラッシャー 600)」を導入したことをお知らせいたします。本機の導入により、都市部やアクセスが制限された現場での抜根・切り株処理作業における安全性と効率性を飛躍的に向上させ、持続可能な地域開発に貢献してまいります。
導入の背景

近年、都市開発や宅地造成、森林整備の現場において、樹木の切り株処理は不可欠な作業ですが、従来のグラインダー方式では、破砕物の飛散による安全性の問題や、大きな騒音、作業時間の長さなどが課題となっていました。当社では、これらの課題を解決し、より高品質かつ迅速な施工体制を確立するため、最新鋭の切り株処理技術を調査。その結果、安全性、効率性、環境性能に優れる「Dipperfox Stump Crusher 600」の導入を決定いたしました。
「Dipperfox Stump Crusher 600」の特長

「Dipperfox Stump Crusher 600」は、その独自の低速回転(最大60RPM)メカニズムにより、従来の高速回転式グラインダーとは一線を画す性能を発揮します。
性能
- 卓越した安全性:低速回転により破砕物の高速飛散を防ぎ、石などの硬い物体に当たった際も跳ね返すのではなく押し退けるため、作業時のリスクゾーンを大幅に縮小できます。
- 静音性と高効率:騒音が低減されるため、住宅地や商業地域などの市街地での作業に適しています。また、他のグラインダー方式と比較して格段に速く切り株を除去でき、作業効率が向上します。
- 深い破砕能力:地表から最大500mmの深さまで切り株を完全に破砕・除去することが可能です。これにより、切り株の跡地にすぐに新しい植栽を行うことができ、土地の早期再利用に貢献します。
- 高い汎用性:285kgと軽量であり、6〜14トンの油圧ショベルやコンパクトローダーに装着可能なため、大型重機が入れない狭小地やアクセス制限のある現場でも力を発揮します。


特に有効に使用される場所
「Dipperfox Stump Crusher 600」が特に有効に使用される場所は、その安全性、低騒音性、そして小型キャリアへの装着による機動性の高さという特性に基づき、主に以下の場所が挙げられます。
1. 市街地・アクセス制限エリア
- 住宅地、商業地域:低速回転による低騒音設計のため、騒音トラブルを避けたいエリアでの夜間・早朝作業や、隣接する建物への配慮が必要な場所で有効です。
- 公園、庭園、緑地:小型(6〜14tクラスのショベルなど)に装着できるため、大型重機が入れない狭い通路や限られたスペースでの作業に適しています。
2. 安全性が重視される現場
- 人通りが多い場所(街路樹の撤去など):低速回転(最大60RPM)により、従来の高速グラインダーと比較して破砕物の飛散リスクが極めて低いため、第三者や作業員への安全性を最優先したい現場で有効です。
- 学校、病院、公共施設周辺:安全性の高い作業環境を確保する必要があるエリアでの杭株処理に貢献します。
3. 再利用・再植栽を急ぐ土地
- 開発・造成現場:地表から500mmまで深く切り株を完全に破砕・除去できるため、杭株の跡にすぐに新しい植栽や構造物を設置することが可能です。土地の早期利用・復旧が必要な場合に大きなメリットとなります。
今後の展望

広岡組は、「Dipperfox Stump Crusher 600」を、特に市街地の街路樹整備や公園の再開発、造成前の土地整備など、安全とスピードが求められるプロジェクトに積極的に投入してまいります。
この革新的な技術の活用を通じて、作業環境の改善と環境負荷の低減を両立させ、お客様により安全で効率的な施工サービスを提供することで、地域社会の発展に貢献してまいります。
製品情報:Dipperfox Stump Crusher 600
本件に関するお問い合わせ先
㈱広岡組 0197-46-5151




