建設現場や工事現場でよく見かける、力強いアームを持つ重機(ショベルカーとかユンボって呼ばれることもありますね!)。実は、その先端部分(アタッチメントと言います)を付け替えるだけで、まるで別の機械のように色々な作業ができるんです。
実は私も、重機のアタッチメントについて全然詳しくありません! でも、調べていくうちに「こんなに種類があって、色々なことができるんだ!」と驚きの連続!
今回は重機アタッチメントの中の『油圧ショベルのアタッチメント』についてご紹介いたします。ぜひこの記事を読んでみてください。アタッチメントを知れば、重機がもっと身近に、そしてもっとすごいものに見えてくるはずです!
目次
Toggle土を掘るためのアタッチメント:掘削・整地作業
バケット
【これぞ基本!】スプーンのような形をした、最もポピュラーなアタッチメントです。土や砂利を掘ったり、すくい上げてトラックに積み込んだりするのに使われます。形も色々!大きさや形が違うものがたくさんあります。
■標準バケット:いろんな現場で活躍する万能タイプ
■スケルトンバケット:掘った土の中から、石やゴミだけを選り分けることができます
■その他のバケット
・幅広バケット:幅の広いバケットで、軟らかい土質の掘削に適している
・幅狭バケット:幅の狭いバケットで、細く狭い溝や硬い土質の掘削に適している
・法面(のりめん)バケット:斜めの地面をきれいに仕上げるのに便利
壊すのに役立つアタッチメント:破砕・解体作業
ブレーカー
【ガガガッと破壊!】ドリルみたいな形をしたアタッチメントで、コンクリートの壁や硬い岩盤を壊すことができます。解体工事などで大活躍!
油圧圧砕機(油圧式クラッシャー)
【ガシャガシャッと粉砕!】 重機の油圧を利用して強力な力を生み出し、コンクリートやレンガなどの構造物を効率的に破砕・切断するために使用されます。大きなハサミのような形をしていて、コンクリートの建物やアスファルトを砕いて、小さくすることができます。
鉄骨カッター
【鉄の骨組みもチョキン!】大きなハサミのような形をしていて、鉄骨でできた建物を解体する際に、太い鉄の柱や梁を切断します。
運ぶのに役に立つアタッチメント:掴み・運搬作業
グラップル
【つかんで離さない!】手のような形をしていて、木材や鉄骨、工事現場のガレキなど、色々な物をしっかりと掴んで持ち上げたり、移動させたりできます。用途に合わせて形も色々です。
■フォークグラップル:丸い木材などをしっかり掴めます
■解体用グラップル:解体現場で散らばった物を効率よく片付けられます
まだまだある!現場で活躍するアタッチメント
■リフティングマグネット:重機に取り付けて鉄製の荷物を吊り上げ、移動させるためのアタッチメントです。建設現場や解体現場、スクラップヤードなどで、鉄骨や鉄板、鉄くずなどを効率的に運搬するのに役立ちます
※下の写真は圧砕機にマグネットが取り付けられている機種
■オーガ:重機に取り付けて地盤に穴を掘るためのアタッチメントです。ドリルのような形状のスクリューを回転させることで土砂を排出しながら掘削を行います
■ハーベスタ:林業の現場で木材の伐採、枝払い、玉切りといった一連の作業を効率的に行うための重要な機械です。
アタッチメントを選ぶ時のポイント
油圧ショベルのアタッチメントを選ぶ際には、以下の点が重要になります。
- 適切なアタッチメント選定:作業によって、最適なアタッチメントを選定
- 油圧ショベルの機種:取り付けられるアタッチメントが異なることを理解する
- 安全性:適切なアタッチメントを選び正しい方法で使用する
- 定期点検:重機アタッチメントを長期間使用するために、点検とメンテナンスを習慣化
知れば知るほど面白い!重機アタッチメントの世界
今回は油圧ショベルのアタッチメントの一部についてご紹介させていただきました。普段何気なく見ている重機も、アタッチメントを変えることで、本当に色々なことができるんですね。この記事を読んで、「へー!」と思うことが一つでもあれば嬉しいです。
広岡組では、紹介した重機アタッチメント使用して解体や産業廃棄物処理の業務を行っております。重機アタッチメントの知識をもっと学習し、皆さまへ有益な情報提供ができるよう努めてまいります。
最後までご覧いただきありがとうございました。